les spacey espacent日本人がカキモノ公開中

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2013.03.06 Wednesday ... - / -
#金がない
金がない。

借金までしている(6000円くらい)。

しかし、米だけは豊富です。

新米おぼろづきウマー!
2009.10.31 Saturday ... comments(0) / trackbacks(0)
#養成講座修了
昨日で、コピーライター養成講座が修了。
なんとかギリギリラインで修了できた。

ちょっと振り返り。

私はコピーを書くのが苦手だと途中から思い始めた。
そう思ったら、コピーを書くことがとてつもなく難しいことに感じて、すごく嫌になった。
自分の中で不貞腐れて怠惰してしまったわけだけど、
最後の最後に、それはちょっと勿体無かったなと思う。

いろいろと振り返ると、
結局私はNo.1になれなかった。
いつも、2番か3番だったし、○よりも×よりも△をもらうことが多かった。
「いいところまで行くのにね」と何度も言われた。
それで非常に不貞腐れたわけだ。

それは、キャッチコピーの書き方を学ぶ場所だったからかもしれない。

自分でグッとくるような良いキャッチは書けなかったけど、
切り口とアイディアだけはよく褒められたし、それは自分でも自信があった。

前の職場ではよく、
「いや、ヒントになった。ありがとう」って言われたっけ。
「良いディレクターに出会えるといいね」って言われたっけ。

私はあの頃はいつも、それを前向きに捉えていたと思う。
その中には、たぶん私にしかできないことがあるから、こぼさないようにしないといけない。

やっぱり広告の世界にはまだ憧れてる。
「いつか広告を作りたい」と思うから
コピーの苦手意識を払拭して、
そして今の仕事も、しっかり出来るようにならなきゃ。

半年間の講座と転職で、ものすごく自分が晒された気がする。

ここから少しの間、
「人や物・自分に対して、もっと思いやりを持つ」という目標を定めた。

すごくすごく原点だけど、そうやって少しずつ世界を広げようと思っている。
2009.10.25 Sunday ... comments(2) / trackbacks(0)
#Vol.004 日経 WOMAN (ウーマン) 2009年 11月号
巻頭特集
幸せを呼ぶ最高の習慣!
日経WOMANは、特集が大枠企画が2〜3個で、その中でテーマに沿った特集がいくつか組まれる・・・といった形式らしい。回り道なしなので、わかりやすくて、的確。ターゲットに合ったクレバーな編集方法。
さて、この巻頭特集は、日々の暮らしの中からハッピーウーマンになろう!的な。
実践さえできればそりゃあハッピーになれることが盛りだくさん。
中でも
ハッピーウーマン5人の暮らしを拝見
これは興味深い。
食材を木製のボウルにストック。アロマハンカチ。定時後の習い事。ステンドグラス。アンティークランプ。
ああ。どれもないどれもない。

 【目次からピックアップ】
お金、仕事、健康・・・女の分岐点をどう乗り越える?
さて、昨日26才になったばかりの私。件の特集を読んでみると・・・
27才になったらワークライフバランスについて考え始め、
30代になったら投資の勉強。その間に婦人科系の病気に怖がりつつ、結婚に400万かかり出産に40万かかり、そのうち介護問題がふりかかり、一線を退いて、閉経を迎える。
こう端的にまとめると、年を取るのがちょっと怖いです。

20代&30代男子座談会「草食系男子と呼ばれて」
「〜と呼ばれて」
実は肉食男子率高し?と、書かれている通り、そんなオチの座談会です。
ほんと、「いやいや、おれ肉食系だし」っていう男が多いんだなぁ。回りもそうだけど。
この手の企画は、そろそろもうちょっと色が欲しいところです。

私的に役に立ちました
買い物ワザ48!
日経WOMAN読者も、「お得」には弱いんだなぁ・・・と、ちょっとほっとした。
でも安い服を求めて韓国には行けない!!笑
Webのアウトレット特集はちょっと役に立ったかも。

【ちょっと笑ってしまいました
ハピ子とアンハピ子の生活を徹底比較!
このネーミング、新たな自分内波紋です。私は完全にアンハピ子なので内容は省きますが、
「このままじゃやばいやばい。わかってるんだけど、じゃあどうしろっていうのよ!」
って、とにかくなりますよね。
次のページに早速「幸せになるための処方箋」が登場。
すごい釣り針垂らされた感じ。この流れが上手すぎて笑った。


働く男子のお仕事ライフ大公開
20職種の働く男子のライフスタイルが乗っています。
びっくりするほど千差万別なので、これはいい資料になりそう。
「商社」的な仕事をしているイケメンばかりではなく、研究・フローリストなど幅広い。
資料としてはパチンコ店ホールスタッフとかも入れてくれればいいんだけど・・・。
ターゲットインサイトは「仕事をがんばる男の人ってやっぱり素敵!」ってなところか。
でも、ここでも「あなたは草食系?」とか聞いちゃってるのが、ちょっとナンセンスと思う。

雑誌広告
着ることは、生きること。
「長沼静きもの学院」の有名すぎる広告だけど、今季のモデルは竹下景子さん。
前の土屋アンナはすーごくよかったなぁ。
(こんなにかっこいいものが、よその国にあるでしょうか
今回はコピーが正統派。納得はあるけどビビッとこないのはなんでか、あとでゆっくり考える。

【私的総評】
私にとって、年齢的には早すぎず、精神的には早すぎるという雑誌。

巻頭特集については、もうこれを全部実践できたら必ず幸せになれるんだろうけど、
どうしたら実践できるの!と本当に思う。
もちろん示唆済みなのだけど、「どうやったらそんなヤル気になんだべ?」ってなる。
自分の非力さと、世の中のハピ子のエネルギーとの差に軽く落ち込んだよ。
そして、何度も言うけど、「草食系男子」を引っ張りすぎなんだよ、この雑誌。
比較できないけれど、こないだのagehaには、「彼氏が刑務所に入った!」とか普通に書いてあったのをふと思い出した。
でも資料として見ると、全体的にすごく重宝する雑誌だと思う。
2009.10.15 Thursday ... comments(0) / trackbacks(0)
#R25後半に向けて
いろいろなことがあった25才の1年。

私にしてみれば、何だかすごく忙しかった。

いちばん大きかったのは、やっぱり講座に通ったこと。
もうすぐ終わりだから、やっと少しゆっくりできる気がする。

キャッチコピーを書くことに対して、やっと前向きになってきたところだったのに、
もうすぐ終わるんだと思うとさみしい。

ちょっと勉強をしてみようかと思って、
このようなことも始めてみました。

次はどこへ進もうかな。
もっと居心地の良い別の場所を見つけられたらいいな。
2009.10.12 Monday ... comments(0) / trackbacks(0)
#Vol.003 小悪魔 ageha (アゲハ) 2009年 09月号
【目次からピックアップ】
なんだと・・・?目次がないだと・・・?


巻頭特集
あの日の私へ
14歳のあの日から今日まで、私がひとりで歩いてきた場所
これ、純粋に面白い企画でしたよ!
age嬢(当誌のモデル)の14歳の頃の生活と今の生活が延々と語られる。
「いま14歳くらいの悩んでる子に希望を与える」みたいな趣旨だと思うんだけど、
ストレートの真っ向勝負だから、この雑誌しかできないんじゃないかな。

注目したのはその内容だけじゃなくて、age嬢たちのキャッチフレーズ。
エロいふりして家事こなす同棲にゃんこ
元・荒くれ、今じゃ清く優しい聖母さやか

いつもいつでも妹でいたい生まれたてコジカ

おなかいっぱい。ハズレなしです。

私的に役に立ちました
私の体重増えたり減ったりいろいろあるけど、夏服と一緒にダイエットの結果をまとめて残暑報告会
長いわ!!っていうのは置いておいて、
街のギャルを見てもいろいろとびっくりしなくなりそうという意味で役に立った。


【ちょっと笑ってしまいました
10時〜2時に寝ると肌が再生されるって言われているけど、その時間に起きている私たちが寝る前の3時間(真夜中)にしているコト全部発表します
表紙のグルグル渦巻いている文字には、こう書かれています。
該当のページを見ると、age嬢と呼ばれるモデル&キャバ嬢たちが
「彼氏のために明日のごはんの用意をしていた」
「心のデトックスをしていた」
「舌がぴりぴりするまではちみつを食べていた」
など、寝る前にしていることを発表しています。
「実は〜していた」「〜だった!」というキャッチは、この雑誌の常套句だけど、嫌いじゃない。

私たちには「許せる」か「許せない」しかない
「どっちでもいい」はにゃにゃにゃにゃ〜い(ない)
age嬢の思う「許せない男」が羅列されています。こわいよこわいよ。
しかし、このタイトルのリード。
沢尻会がなくなって1年と6カ月たった今、
アゲハには「許せる会」と「許せない会」が存在するのであった・・・。
すごい!いろいろと乱暴!

雑誌広告
ダイエット広告が多い。あとはカラコン、店服、ランジェリー、整形外科、ケータイサイト・・・
いずれもキラキラ度が高いので広告か広告じゃないか、見きわめが難しい。
惹かれたのは「剛毛専用の新・脱毛法☆」です。

【私的総評】
早くも真骨頂登場。しかも先々月号ですが。
この雑誌は私たちにとってはキワモノだと思われがちだけど、本当に面白いよね。
あのときも思ったけど、やっぱり、「ターゲットの読みたいものを作る」から始まって、実際に新しいターゲットを取り込んで、時代を築いてるっていう雑誌の理想形。今ってなかなか他で出来てない気がする。女性誌に限ると、どうしてもエイジレス時代に引っ張られてブレているような気がする。「こう思う!」って突き進むのってやっぱり大事なのかな。
2009.10.11 Sunday ... comments(0) / trackbacks(0)
#Vol.002 PS (ピーエス) 2009年 11月号
【目次からピックアップ】
見たい!サロネーゼの髪型ライフ
サロネーゼってなに。
ああ!「ヘアサロンスタッフ」ね。「美容師」ね。
つまり、美容師さんの髪型の変遷を載せた特集なわけだ。これおもしろい。
姉スタイリスト三賢人編(年増気味)と注目アシスタント編(若い娘)があり、
三賢人の方々は、学生時代にベリーベリーショートを経験。
「ご近所物語」世代ですね。

巻頭特集
今どきレイヤードスタイルBOOK
ただでさえ重ね着世代の私に、これ以上の洗濯物を増やせと言うのか。
それはさておき、注目すべきは、
足元レイヤード見本帳

レギンスやトレンカがまだまだ活躍するぞ!!ってことなのですが。
存在を見ないようにしていた、市民権を得つつあるパギンスがゴリ押しされています。
スキニーパンツとレギンスの中間あたりに位置するパギンスですが、
「レギンス丸出しで歩いてる」と思っちゃったら最後。恥ずかしさの極みです。
私はこれからパギンスと、どう向き合って行ったらいいだろう。

私的に役に立ちました
スゴイひと倶楽部 種田陽平
このように
ファッション誌に載っている「おっ!」と思う人のインタビューは、
浅く短くわかりやすいので、吉。
同じく載っていた本谷有希子、かわいいじゃねえか!!

【ちょっと笑ってしまいました
惚れてまうやろ〜農業男子
いいから全員ここ座りな。
汚いつなぎを着ろ!畑ファッションを追求するな!
いいか、女子も座りな。
農家の嫁は大変だぞ!

働きマンのリアルなお仕事
アナウンサー、スタイリスト、バイヤー・・・まだいいけど、
「不動産会社 経理・受付になるには?」という記事を書けと言われた
ライターさんのお気持ちを察します。

堂本剛 ツヨコレ
見てるだけでほっこり。

雑誌広告
KBFの商品カタログ(雑誌内冊子)
キャッチ一切なし。インク代も少なくて済んだであろう、シンプルなデザイン。
単純にかっこよい。

【私的総評】
PSは私がファッション誌を買い漁ってた時代にはなかった本だね。
ポールスミスがあったり服の価格設定は高めだけど、「同じような安いやつ見つけて買ったら?」という配慮も見られる。
そして、文字はそんなに多くないけど、恋愛相談とか占いが豊富。
小枠の特集は、少し特殊な印象。モデルも特殊。デカい森ガールはありなのか。どうなのか。
2009.10.07 Wednesday ... comments(0) / trackbacks(0)
#Vol.001 Soup. (スープ) 2009年 11月号
インデックス・コミュニケーションズ
¥ 500
(2009-09-23)

【目次からピックアップ】
冬太りしない!お腹&足のかんたんダイエット!
この見出しのすぐ下に、
がっつり男前肉レシピ
思い切ったことをやりますなぁ。せめて、順序逆!

巻頭特集
冬のおしゃれにゆるパンツは欠かせない!

表紙のキャッチは
「ゆるパンツ」がまだまだ必要!
なのね。

「そっか!買わなきゃいかん!」ってなるわな。

夏のレギンスブームの反動なのか、サルエルパンツが再びブームらしい。
これ、上半身細くないと似合わないんだよね。
でもカボチャパンツとつなぎはちょっと欲しくなった。
この雑誌は服の値段が安くて大変助かります。

私的に役に立ちました
気温調節できる着こなしが知りたい!
パーカー持ってりゃいいんでしょ。くらいに思っていたので、非常に役に立った。
レッグウォーマーをアームウォーマーにするとは、目からウロコ。
大判ストール必要だな。うん。

【ちょっと笑ってしまいました
あまり華やかな笑えるキャッチは少ない。全体的にストレート。
ただひとつ。
街の人はリュックとトレッキングで手軽にアウトドアstyleしてた!
って、なんか「ぶきっちょだから説明が下手な女の子」みたいで可愛い。
しかし、
アウトドアstyleってどうなの。どっちかにしないの?

雑誌広告
北海道の会社ってことで、個人的に思い入れのある通販サイト「PATY」の広告より。
「お気に」の夏服活かすのが、秋おしゃれってもんです。
いまいちビビッとこない。デザインと共に安易な気がする。

【私的総評】
第1回目から軽すぎるジャブだけど、やっぱり、私はファッション誌のコピーに笑い続けてコピーライターになったようなもんだから、一応やっとく。理由あって、最近この手の雑誌を買い漁ったばかりだし。
さて、久々に手に取った「Soup.」だけど、やっぱり今の自分には若すぎるのか。
でも好きなテイストなので、わりと没頭して読んだし、必要な情報も収集できた。
企画内容もキャッチもストレートでわかりやすく、親しみやすい。(ネタにできるキャッチが少ない)

2009.10.06 Tuesday ... comments(2) / trackbacks(0)
#新コーナー「欲望の赴くまま雑誌」について
私は、ライターのくせに本を読まない。
しかし、雑誌は手広く読むほうだ。

いや間違えた。
そんなに雑誌も買うほうではないけれど、
ジャンルが幅広いと思う。

そんなわけで、
ジャンルの垣根を越えた雑読日記をつけてみようと思いついた。

思いついたからやってみる。


良質なアイディアバンクになりますように。
2009.10.06 Tuesday ... comments(0) / trackbacks(0)
#ありがとう
9月28日昼
癌で闘病中の曾祖母が危篤だという連絡が入った。
「すぐにどうということもないだろう」ということだったので
私は仕事を終わるのを待って、
着の身着のまま20時の汽車に乗る。

デッキで弟に連絡を入れた。
弟は、泣きじゃくっていて、何を言っているのかさっぱりわからなかった。
私は、そのまま2時間、号泣し続けた。

駅に迎えに来ていた大叔父に、曾祖母の死を知らされた。
亡くなったのは、20時5分だった。
病院の面会時間が終わり、多くの見舞い客が帰った直後。
家族だけになってほっとしたのか、静かに呼吸を止めたらしい。

20時。
家に着くともうたくさんの人たちがいて、
私の顔を見た弟が、また号泣した。
ふたりでしばらく泣いた。
祖母の遺体を、見たくも触りたくも無かった。
まだ少し血色がよくて、ただ寝ているだけに思えた。

次の日に急遽通夜をやることになり、父は朝まで葬儀の準備に追われた。
経歴紹介の原稿をまとめながら、
曾祖母に昔の話をもっと聞いておくべきだったと、みんなが口々に言う。

私たち家族は、1ヶ月前に曾祖母が入院した時から覚悟はできているつもりだった。
癌という病気は厄介で、調子が良かったり悪かったりする。
余命申告なんか当てにならなくて、
全身に癌が広がっていた曾祖母にも、つい先日、外泊許可が出ていた。
祖母がそれを聞き、部屋を掃除した途端に、
またご飯が食べられなくなって、点滴で腕を腫らす生活になった。

私が最後に曾祖母に会ったのは、9月21日。
体調は悪いみたいだったけど、ニコニコと手を振って出迎えてくれた。
曾祖母は、札幌に戻る私に「気をつけて」と言った。
「また10月に来るからね」と私は言ったと思う。

結局、一睡も出来なかった通夜の日。
次の日には、町内に連絡が行き、たくさんの人が弔問に訪れた。
みんなは「急すぎる」と言う。
94歳の死には、似つかわしくない言葉かもしれないけれど、
入院するまで旅行に行って、デイサービスに行って、
晴れた日は草とりをしていた、元気な曾祖母の死は確かに「急」だった。

曾祖母は、弱さを見せるのが嫌いで
頑固で気が強く、とんでもなく人にやさしかった。

家族以外の見舞い客には、元気な姿しか見せなかった。
「もうすぐ家に帰れる」とまで言っていたらしい。
亡くなる直前までオムツを嫌がったらしい。
その性格のせいで、末期癌なんかになってしまったんだと思う。

30代で、12才から1才の子どもを3人抱えて母子家庭。
しかも貧乏農家。
優良母子家庭とやらで表彰もされている。
弱音を溢す暇や余裕などなかったのだろう。

納棺の時。
私はやっと、曾祖母が本当に亡くなったことを実感した。
どこを触っても冷たい身体を、ゆっくりと拭いた。
真っ白な肌だったけど、膝には大きく茶色の痣があって、
一緒に座りながら草とりをしていた曾祖母の妹が、撫でながら泣いていた。

私は花札の光物を選んで、手に持たせてやろうと思った。
曾祖母のいちばん好きだった絵柄をみんなで選んで。
組んだ手にしっかりと収まったので、ちょっと笑えた。
棺に被せられたのは、あのギンギラギンのやつじゃなくてピンクの可愛らしい布。
遺影は3年前の家族写真から。すごく良い笑顔だった。

通夜も終わり、宴会を抜け出して
葬儀で弟が読む弔辞をまとめるために家へ帰った。
また泣きながら書いたという弟のメモは、子どもみたいに小さな思い出が綴られていた。
ライターとして、弔辞を書くなんて滅多にないことだと思うけど、できれば一生やりたくない。
そんなことを思いながら、また私は泣いた。

葬儀というのが久しぶりだったけど、すごくあっけなかったように思う。
ついに祖母の遺体は焼かれて、骨だけになった。
太くてたくましい骨だった。
普通は骨以外はキレイに燃え尽きるのだけど、
頭蓋骨に少しだけ、黒く焼けた脳がこびりついていて、
どれだけ頑固頭なんだと、みんなが笑った。

確かに、頑固だった面はあるけど、私や弟にとってはひたすら優しい人だった。
最後まで私のことを気にかけてくれたのに、何も返せなかったことはすごく後悔している。
これから、曾祖母と同じように、一生懸命生きていきたい。

私は3年前に、曾祖母が幸せだったであろう頃のお話を書いた。
きっと今ごろ曾祖母は、
愛する夫と60年ぶりの再会に向けて、わくわくしながら歩いているのだろう。
94歳の曾祖母を見て、曽祖父は何て言うのだろうか。

「久しぶり。今までおつかれさま」って言ってあげてほしいな。


短編妄想作文 「彩丘に待つ」
2009.10.04 Sunday ... comments(4) / trackbacks(0)
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